過去に健康被害の報告があるED治療薬

ED治療薬として世界で流通している製品は、有効成分そのものは異なりますが、EDに効く基本的なしくみは実は同じもので、いずれも「PDE5阻害薬」という種類に属するものです。
例えば、ED治療薬に含まれるバルデナフィルという有効成分ですが、この成分は体内に摂取されると、PDE5という性器のあたりによくみられる酵素に選択的にはたらいて、その妨害をします。
実は、このPDE5という酵素は、血管や筋肉を収縮することに関与しているため、この酵素がマイナスに作用すると、血流が細くなって男性機能が発揮できなくなってしまうのです。逆にPDE5を妨害することで、血管が拡がって血流がさかんになり、EDの症状が改善されるのです。
このようなしくみがあることから、バルデナフィルにかかわらず、ED治療薬を投与した際には、ほてりや頭痛などの、血管の拡張にともなう副作用が生じることがあります。ただし、バルデナフィルを適正量だけ含有する医薬品については、これらの副作用は一過性もので、やがて消失してしまうため問題はありません。
健康被害とよばれるような大々的な副作用があるのは、むしろ正規のED治療薬というよりも、高値をあてこんでつくられた偽物のED治療薬や、医薬品でもないのに治療効果を標榜するような健康食品です。
こうしたもののなかには、服用したところ低血糖症になってしまい、意識がもうろうとしたという健康被害が世界中から寄せられており、シンガポールでは偽物のED治療薬で死亡したケースも過去に報告されています。
通販などでバルデナフィル入りのED治療薬を海外から購入しようとする場合には、信頼のおけるサイトから注文しないと、このような偽物による健康被害に悩むことになってしまいますので注意しましょう。